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私は1回不合格になってから本気で調査・勉強したら合格できた

昇進試験に落ちたとき、私は本気で会社を辞めようと思った。

これまで昇進試験を2回受けている。1回目の筆記試験では、5.0点満点中2.4点しか取れず、面接に進むことすらできなかった。

当時の私は、仕事の成果には自信があった。周囲と比べても業績は悪くなかったし、むしろ評価されている実感もあった。昇進試験も役員から推薦を受けて挑戦したものだった。

それなのに、筆記試験で不合格になった。

推薦してくれた人の期待に応えられなかったことが何より悔しかった。自分は仕事では結果を出しているはずなのに、なぜ試験では評価されないのか。その現実を受け入れられなかった。

目次

昇進試験に落ちたとき本気で会社を辞めようと思った

昇進試験に落ちた直後は、かなり落ち込んだ。

仕事で成果を出していても、人事制度上の昇進試験を突破できなければ次に進めない。どれだけ現場で頑張っても、どれだけ数字を出しても、筆記試験を通過できなければ昇進候補として評価されない。

その事実が重かった。

自分の中では、仕事の成果と昇進はつながっていると思っていた。しかし実際には、昇進試験では別の能力が問われていた。

  • 目の前の問題をどう捉えるか
  • 管理職としてどう優先順位を決めるか
  • 部下や他部署をどう動かすか
  • 上司へどのように報告するか
  • 再発防止までどう設計するか

当時の私は、こうした視点を十分に持てていなかった。

ただ業務で成果を出しているだけでは足りなかった。昇進試験では、プレイヤーとして優秀かどうかではなく、管理職として組織を動かせるかが見られていた。

役員の言葉に救われた

筆記試験で不合格になったあと、役員がわざわざ私に会いに来てくれた。

そのときに言われた言葉を、今でも覚えている。

こういうマネジメントはすぐに身につくものではない。日頃の業務から意識してトレーニングしろよ。頑張れよ。

たったそれだけだった。

しかし、その言葉に本当に救われた。

そのときの私は、他社への面接の予定まで決まっていた。自分は評価されていない。期待に応えられなかった。もうここで頑張っても意味がないのではないか。そう考えていた。

しかし、役員の言葉で少しだけ考え方が変わった。

昇進試験に落ちたのは、自分に能力がないからではない。管理職としての考え方をまだ身につけられていなかっただけだ。そう思えるようになった。

筆記試験で不合格になった理由を徹底的に考えた

不合格になったあと、私は最初に同じタイミングで昇進試験を受けた先輩たちに話を聞いた。

どういう回答をしたのか。
何を書けばよかったのか。
どこが評価されたのか。

そう聞いても、多くの人ははっきり覚えていなかった。

全然覚えていない。
なんとなく書いた。
時間がなくて必死だった。

そう言われるだけで、具体的なヒントはほとんど得られなかった。

そこで私は、自分で深く考えるしかないと思った。

そもそもこの試験は何を評価するものなのか
何を回答すれば高く評価されるのか。
どう考えれば短時間で解答できるのか。
なぜ仕事で成果を出していても筆記試験では評価されなかったのか。

この問いを徹底的に考えた。

昇進試験は仕事の成果だけを見る試験ではなかった

不合格になって気づいたのは、昇進試験は仕事の成果だけを見る試験ではないということだ。

現場で成果を出す力と、管理職として問題を解決する力は違う。

現場では、自分が動いて成果を出せば評価される。しかし管理職になると、自分だけが動いていては足りない。

  • メンバーに方針を伝える
  • 誰に何を任せるか判断する
  • 上司へ適切に報告する
  • 他部署へ協力を依頼する
  • トラブルの再発防止を仕組み化する
  • 会社方針を現場行動に落とし込む

こうした力が必要になる。

1回目の試験で私は、問題を見つけることはできても、管理職としてどう動くかを十分に書けていなかったのだと思う。

つまり、昇進試験で見られているのは、優秀な担当者かどうかではない。係長や課長として、組織を動かせる人材かどうかである。

不合格は管理職視点を学ぶきっかけになる

不合格になったときはつらい。しかし、振り返ると、私にとっては必要な経験だった。

もし1回目でなんとなく合格していたら、管理職としての視点をここまで深く考えることはなかったと思う。

なぜ問題を構造で捉える必要があるのか。
なぜ部下に具体的な役割を与える必要があるのか。
なぜ上司へ早期に相談する必要があるのか。
なぜ再発防止は標準化と教育まで必要なのか。

これらを本気で考えるきっかけになったのは、不合格になったからである。

昇進試験に落ちたことは、失敗ではある。しかし、それをきっかけに管理職視点を身につけられるなら、次につながる経験になる。

1年間、昇進試験に本気で向き合った

1回目の不合格から2回目の試験まで、私は1年間、本気で昇進試験について調べた。

もともと勉強したり、何かを極めたりするのは好きだった。だから、やるからには徹底的にやろうと思った。

業務ももちろん手を抜いたわけではない。しかし意識の中心は、昇進試験を突破することに置いた。

昇進試験のケーススタディとは何か。
なぜ似たような構成で出題されるのか。
問題はどのように定義すればよいのか。
対応策はどの順番で書けばよいのか。
採点者はどこを見ているのか。

こうしたことをひたすら考え続けた。

ケーススタディには型があると気づいた

勉強していく中で、昇進試験の筆記試験には型があることに気づいた。

ケーススタディでは、業界や登場人物は変わっても、構造はかなり似ている。

  • 最初に会社方針や組織方針が示される
  • 会議や日常業務の中で認識ギャップが見える
  • 顧客トラブルや業務上の問題が発生する
  • 上司から突発的な業務を依頼される
  • 限られた時間で優先順位を決める必要がある

この構造を理解すると、出題本文の読み方が変わる。

単なる物語として読むのではなく、どこに評価ポイントがあるのかを探しながら読めるようになる。

たとえば、会議でメンバー同士の意見が対立している場面は、単なる会話ではない。認識ギャップや心理的安全性の問題が隠れている。

顧客トラブルの場面は、単なるクレーム対応ではない。顧客信頼、暫定対応、原因分析、再発防止、上司報告まで書くべき場面である。

上司から突発業務を依頼される場面は、ただの追加作業ではない。緊急対応と計画業務をどう両立するかを見られている。

このように、出題本文には無駄な描写がほとんどない。すべてが解答につながるヒントになっている。

高得点を取るために意識したこと

2回目の試験で意識したのは、特別なことではない。

これらを意識しただけで、解答の質は大きく変わった。

1回目の私は、問題に対して自分がどう対応するかを中心に考えていた。2回目の私は、管理職として組織をどう動かすかを考えた。

この違いが、点数の差につながったのだと思う。

不合格になっても終わりではない

この記事を読んでいる人の中には、すでに昇進試験で不合格になった人もいると思う。

その気持ちはよく分かる。

  • 仕事で成果を出しているのに落ちた。
  • 周囲から期待されていたのに落ちた。
  • 推薦してくれた人に申し訳ない。
  • 自分だけ評価されていないように感じる。

そう思うかもしれない。

しかし、落ち込む必要はない。

昇進試験は、準備すれば変えられる。特にケーススタディ型の筆記試験は、型を理解すれば解答の精度を上げられる。

最初から完璧に書ける人は少ない。むしろ、1回落ちたことで、何を学ぶべきかが見えるようになる。

2回目の昇進試験では上位5%に入る点数を取れた

1年間、本気で準備した結果、2回目の昇進試験では5.0点満点中3.5点を取ることができた。

点数だけ見れば、満点には遠いかもしれない。しかし、その試験では上位5%に入る高得点だった。

1回目は2.4点で面接にも進めなかった。そこから1年後に上位5%に入れたことは、自分にとって大きな成功体験だった。

何より、昇進試験は才能だけで決まるものではないと分かった。

正しい見方を知り、必要な型を覚え、日頃の業務で意識してトレーニングすれば、点数は上げられる。

これから昇進試験を受ける人へ伝えたいこと

これから昇進試験を受ける人に伝えたいのは、筆記試験は事前準備で大きく変わるということだ。

何も準備せずに受けると、ケーススタディの情報量に圧倒される。登場人物、トラブル、突発業務、上司の指示、メンバーの感情など、さまざまな要素が同時に出てくるからである。

しかし、事前に型を知っていれば、読むべきポイントが分かる。

  • 会社方針は何か
  • 現場行動とのズレはどこか
  • 顧客影響は出ているか
  • メンバー間の認識ギャップはあるか
  • 上司へ報告すべき内容は何か
  • 他部署を巻き込む必要はあるか
  • 標準化すべき業務は何か
  • 再発防止策は何か
  • バックアッププランは必要か

これらを意識するだけで、解答はかなり書きやすくなる。

仕事ができる人ほど筆記試験対策を軽視しやすい

仕事で成果を出している人ほど、昇進試験の筆記試験を軽く見てしまうことがある。

普段から仕事で結果を出しているのだから、試験も何とかなるだろう。そう考えてしまう。

しかし、筆記試験には筆記試験の評価軸がある。普段の仕事で無意識にできていることでも、試験では言語化して書かなければ評価されない。

たとえば、日頃から上司へ報告している人でも、試験で上司へ報告すると書かなければ評価されない。普段から部下に指示を出している人でも、試験で誰に何を指示するかを書かなければ伝わらない。

昇進試験では、できることと書けることは別である。

だからこそ、解答の型を身につける必要がある。

昇進試験は正しい準備で突破できる

私は1回目の昇進試験で不合格になり、本気で会社を辞めようとした。

しかし、そこから1年間、昇進試験について調べ、考え、学び続けた。その結果、2回目の試験では上位5%に入る点数を取ることができた。

この経験から分かったのは、昇進試験は才能だけで決まるものではないということだ。

筆記試験では、問題をどう捉えるか、優先順位をどう決めるか、誰をどう動かすか、上司や他部署をどう巻き込むか、再発防止までどう設計するかが問われる。

これらは、事前に学べる。練習すれば身につく。日頃の業務でも意識すれば鍛えられる。

昇進試験で不合格になっても、そこで終わりではない。むしろ、管理職として必要な視点を学ぶきっかけになる。

この記事が、これから昇進試験に挑む人や、過去に不合格になって悩んでいる人の役に立てばうれしい。

参考:昇進試験の筆記試験で出題されるケーススタディの事例

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